贈答の心得
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こんにちは。
すばるプロフェッションズ
エステサロン・エステスクール経営の小山(おやま)茂美です。
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私は9年前より、小笠原流礼法という礼儀作法を勉強しています。
これは日本人の本来生まれ持った「相手を大切に思う心」を美しい動作として形に現す礼節なのですが、日本の文化や風習についても同じく学んでいます。
そこで本日は8月8日、立秋でもあり、お盆前という事で贈答についてお伝えしていきます。
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暑い季節の贈り物として【お中元 7月はじめから15日まで】【暑中見舞い 7月16日から立秋まで】【残暑見舞い 立秋すぎ】が挙げられますが、この贈答の風習は鎌倉時代に遡ります。
鎌倉時代、八朔の贈答という風習がありました。8月1日(今の9月に当たりますが)のこの時期は早稲が実るので、≪田の実の節句≫と言われ、ご節句に次ぐ嘉日とされていました。
助け合って働いてきた農民たちが早稲の米をつまみ合って収穫を祈ったと言います。その後に農作物を贈り合う習慣となったということです。
この農民達の習慣が、武士たちに移って、武士の主従関係や縁故関係を確認しあうための贈答の習慣になっていき、江戸時代には1590年の8月朔日が徳川家康の江戸入城の日であったこともあって、特に大事に扱われたそうです。
8月1日は大名が白い装束で堂城して将軍に贈物を献上し、将軍から賜り物があるという儀式が行われたということです。
この風習が一般の人々にも伝わっていったと言われています。
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この時期の贈答は、最も暑い時期であるので相手の安否や健康を気にかける気持ちや、相手に対する感謝の気持ちを品物に託すということですので、直接訪問して持参するのが本来の贈り方でもあります。
忙しいお宅で訪問が迷惑な場合や、遠方の場合は相手宅に送ることになりますが、手紙を添えるなどをして品物だけではなく、言葉でも心を伝えることもおすすめいたします。
(参照 小笠原敬承斎 『小笠原流礼法入門 美しいふるまい』 初版平成11年6月26日 80・81ページ)
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“キレイをかいたまから!”
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すばるプロフェッションズ
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