「馬に乗れる行政書士」
前職は乗馬クラブに勤めていました、行政書士の浦山和也です。
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前回は、「終活」で具体的にはどんなことをすれば良いのか、それをすることでどんなメリットがあるのか(しないと、どういう不都合が出てくるのか)ということについて、身元引受(みもとひきうけ)に関してのお話をさせて頂きました。
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今回は、前回ご紹介しました「身元引受」サービスについて、実際にどのような方が利用されているのか、また他のサービスとどのように連携させているのか、実例をいくつかご紹介させて頂きたいと思います。

・坂戸市 H様(80代 男性)
戸建で一人暮らし。今はまだ元気で身の回りのこともできるが、徐々に体力の衰えを感じており、いつか自力で生活できなくなったときに、独身で頼れる親族が身近にいないので、今のうちから準備しておきたい。

「任意後見契約」を締結し、認知症が進行した際の財産管理や契約などのフォロー体制を整えるとともに、入院施設入所の際は身元引受サービスにて対応。また、公正証書遺言財産の行く先と、相続手続きの担当(遺言執行者)、死後事務委任契約葬儀、納骨、法要、家財処分などの詳細も決定。まさにフルサポートで万全の体制が整った。

・中央区 I様(80代 女性)
都心の高層マンションで一人暮らしをしていたが、認知症の症状が出てきており、このまま一人での生活を続けることが不安なのでサポート体制を整えたいと行政から相談あり。

認知症がまだ軽度のため、ケアマネージャー、介護施設紹介業者と連携し、住まいを移ることについては合意ができたので、サービス付き高齢者向け住宅への入居を検討。近しい親族(いとこ)が遠方で高齢のため対応が難しかったため、身元引受サービスにて無事入居が完了。空き家となったご自宅の売却も、不動産業者と連携しワンストップで対応した。

「身元引受人」は、一般的には親族の方がなることが多いですが
・近くに頼れる親族の方がいない
・親族の方との関係性が悪く、頼りたくない(頼みたくない)、または頼めない
といったような場合は、今回の事例のように職業専門家や法人などの第三者が「身元引受人」として対応をすることができます。
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病院への入院、介護施設への入所の際に、こういった「身元引受サービス」が必要となりそうな事例がございましたら、ぜひともお気軽にご相談ください!
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すばるプロフェッションズ
行政書士 浦山 和也