すばるプロフェッションズ コアメンバー、税理士の栗原正樹です。

経営顧問のご依頼を受けております。
また「PSE ACCOUNTING FIRM」という税理士グループを主宰しており、クライアントの皆様のニーズに合った最適な税理士をご提案できます。

前回に引き継ぎ、
組織ついてお話ししたいと思います。

組織とは、企業が掲げる経営理念を実現するための戦略を、実行するために必要な人の集団のことです。
この組織とは単なる人の集団ではなく「特定の目的を達成するために、再構成された相互作用する人間の集団」であり、

①共通の目的の存在

②組織目的に協力する意思の存在

③円滑なコミュニケーション

この三つの条件を満たすことによって成立するとされます。
つまり、人はいるが組織のない企業が存在し得る、前回はここまでの内容をご説明しました。

今回は、この組織がどのようにすれば継続していけるのかをご説明致します。

経営学者のチェスター・バーナードによれば、組織を存続させるためには、有効性と能率の二つの条件を満たす必要があるとされます。
有効性とは、共通の目的を達成するために適切な行動が採られているかで測定されます。
組織が崩壊する原因として、目的を達成することが出来ない場合と、目的を完全に達成し、目的そのものが消失した場合があるとされます。
なお、バーナードは述べていませんが、この有効性の概念には、目的達成のために適切な行動を、無駄なく行うという効率性の意味合いも含まれていると思われます。

次に能率とは満足の度合いで測定されます。
組織の構成員は、自らの時間や能力を企業の目的のために捧げています。
大切なのは、他の企業に関わることも出来たのに、あえてその企業を選んでいるということです。
そのため、構成員は常に自らの時間や能力を提供する価値があったのかを考えます。
組織が存続するためには、構成員の離反を防ぐための満足度を維持する必要があります。
能率とは、この満足度によって測られるものであると言えます。

次回も引き続き組織について取り上げていきたいと思います。

すばるプロフェッションズ
税理士 栗原 正樹