税理士の栗原正樹です。

私は「PSE ACCOUNTING FIRM」という税理士グループを主宰しており、クライアントの皆様のニーズに合った最適な税理士をご提案できるほか、
経営顧問のご依頼も受けております。

前回「戦略」について総論的にお話ししましたので、今回は競争戦略ついてお話ししたいと思います。

前回お話しした通り、戦略とは「目的達成のために、最適な資源配分を決めること」と言う意味です。
アメリカの経営学者であるマイケル・ポーターは、競争戦略を大きく3つ、細かく分けると4つに分類しており、単純ですが実践的に非常に良くまとまっています。

具体的に見ていきましょう。

ア)コストリーダーシップ戦略
低いコストを実現し、低価格によって競争優位を確立することを目指す戦略。
これは、生産コストの引き下げが利益確保上、必須なので大きな市場シェアを前提とした戦略となります。

イ)差別化戦略

価格以外の点で競争企業に対する優位性を確立することを目指す戦略。
これは、品質、性能、デザイン、配送・代金決済・アフターサービスなどの差別化で戦う戦略です。
他者が真似できないような独自の強みが必要となります。

ウ)集中戦略

特定の市場や顧客層に集中し、(ア)又は(イ)を実行する戦略です。
大きい市場で戦うと、大手企業と戦うことになりやすいため、小さい市場でライバルを絞って戦います。
具体的には、コスト集中戦略と差別化集中戦略に分類されます。

いかがでしたか。
皆様の競争戦略はどこに分類されるでしょうか。

中小企業が陥りがちな価格勝負ですが、実は大企業が選択できる戦略であって、中小企業の場合、経営を苦しくする要因になってしまうのです。

このような視点で考えると、自社の問題点が見えるのではと思います。

次のステップは、ではどうするのかを考えることです。
問題の正しい認識は、正しい解決策の立案に繋がります。
これが経営を学ぶ意義だと言えると思います。

次回も経営学について取り上げていきます。

すばるプロフェッションズ
税理士 栗原正樹より